フランス大統領選挙の開票が進む中、東京の証券会社では、株式の取り引きに当たる担当者が開票状況を確かめながら顧客からの注文などの対応に当たりました。
東京・中央区にある証券会社では、午前8時前に社員らが打ち合わせを行いました。
担当者は「フランス大統領選挙は出口調査の結果から楽観的な見方が出ているが、去年のイギリスの国民投票やアメリカの大統領選挙では事前の予想と反対の結果が出た。フランス大統領選挙も来月の決選投票が近くなると、マーケットでは再び警戒感が高まるため、冷静に動きましょう」と呼びかけました。
午前9時に東京市場の取り引きが始まると、幅広い銘柄が買われて、株価は大きく値上がりする展開となり、取り引きを行うトレーダーたちは落ち着いた様子で顧客からの注文に応じていました。
東海東京証券の谷川久人マネージャーは、「投資家はフランス大統領選挙の結果にひとまず安心して、買い注文につながっている。ただ、来月の決選投票の結果によっては、株価が上昇した分がすべて消えてしまうことも考えられる。株価が安定するにはしばらく時間がかかるのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB