週明け24日のヨーロッパの主な株式市場は、フランスの大統領選挙でEU=ヨーロッパ連合の枠組みを堅持するとしているマクロン前経済相が決選投票に進むことになって、投資家の間に安心感が広がり、パリ市場で一時、およそ9年3か月ぶりの高値をつけるなど、全面高の展開となっています。
24日のヨーロッパの主な株式市場は、フランスの大統領選挙でマクロン前経済相が決選投票に進み、EUに批判的な候補者だけが決選投票に進む事態は避けられたことから、投資家の間で安心感が広がりました。
主な市場の株価指数は日本時間午後8時半の時点で、パリ市場では4.6%余りと大きく上昇していて、一時、およそ9年3か月ぶりの高値となったほか、フランクフルト市場では3%余り上昇して最高値を更新し、ロンドン市場でも1.7%余り上昇し、全面高の展開となっています。
また、ロンドン外国為替市場では、単一通貨ユーロが主要な通貨に対して買われて値上がりし、安全な通貨として買われてきた円は売られています。
一方、ヨーロッパの債券市場では、フランス国債が買われ、償還までの期間が10年の国債の利回りは、およそ3か月ぶりの水準まで低下しています。
市場関係者は「来月の決選投票でもマクロン候補が勝利するという期待から、市場には楽観的な空気が広がっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB