ふるさと納税の返礼品をめぐる議論が活発になるなか、栃木県小山市は、市内の高齢者の住宅に定期的に乳酸菌飲料を届けて見守り活動を行う取り組みを新たな返礼品とすることになりました。
ふるさと納税に対する栃木県小山市の新たな返礼品は、乳酸菌飲料の販売会社と連携して行うもので、25日小山市の大久保寿夫市長と販売会社の間で覚書が取り交わされました。
新たな返礼品は小山市内に高齢の親などがいる人を主な対象と想定していて、2万7000円以上の寄付があった場合、指定された高齢者の住宅に販売員が1週間か2週間に一度訪ねて、商品を届けるとともに問題が起きてないかなどを確認するということです。
販売員は、見守り活動の結果を毎回、寄付をした人にメールで報告するほか、異変があった場合には市にも連絡する仕組みです。
ふるさと納税の返礼品をめぐっては、今月1日、総務省が自治体間の競争を抑えようと全国の自治体に通知を出したことを受けて議論が活発になっていて、小山市の大久保市長は、「この返礼品を活用すれば、離れて暮らす両親などの安否確認ができるので、多くの人に利用してほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB