去年、茨城県筑西市の踏切で小学4年生の男の子が列車にはねられて死亡した事故で、国の運輸安全委員会は報告書を公表し、現場は警報機も遮断機も設置されていない踏切で、男の子が列車に気付かずに踏切に入った可能性があるとして、踏切の廃止を検討するよう求めました。
去年9月、筑西市の関東鉄道常総線の踏切で、自転車に乗って横断していた小学4年生の男の子が列車にはねられて死亡した事故で、運輸安全委員会は報告書を公表しました。
それによりますと、現場の踏切は警報機も遮断機も設置されておらず、手前の道路脇には木が立ち並び、踏切に近づかないと列車が見えない状態だったと指摘しています。このため男の子は、接近する列車に気付かないまま踏切に入った可能性があるとしています。
このうえで報告書では、関東鉄道常総線に45か所ある警報機と遮断機がない踏切の廃止や、安全設備の設置を鉄道会社や住民などが協議するよう求めています。
また学校や家庭で子どもたちに対し踏切の通行方法や注意点を継続的に指導していくことも求められると指摘しています。
-- NHK NEWS WEB