自動運転技術の実用化に向け、横浜市内の動物園で自動運転バスの試乗会が開かれました。
この試乗会は横浜市と大手IT企業のディー・エヌ・エーが開いたもので、横浜市金沢区の金沢動物園に来園した人たちが自動運転バスに試乗しました。
バスには最大で12人が乗車でき、ドアの開閉などをサポートするスタッフが乗り込み時速およそ5キロのゆっくりとしたスピードで、園内の180メートルのコースを移動します。
センサーが人や障害物を感知すると自動的に減速や停止するほか、車内には非常停止ボタンがあり、緊急時には手動で止めることができるなどの安全対策が施されているということです。
試乗した女性は「エレベーターに乗っているような感覚で不思議でしたが快適でした」と話していました。
横浜市は、高齢者の交通手段として自動運転バスの実用化を目指していて、今後も安全性や採算性などの検討を進めていきたいとしています。
横浜市産業立地調整課の立石建担当課長は「東京オリンピック・パラリンピックまでの導入を目指して、市民に理解を得ながらテストを続けていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB