AI=人工知能を使った企業向けシステムの開発や販売で先行する、アメリカのIBMは、27日に東京都内で企業向けの大規模なイベントを開き、日本での事業拡大を一段と加速する姿勢を鮮明にしました。
東京都内のホテルで開かれたイベントには、AI=人工知能を導入したり、導入を検討したりしている日本企業の担当者、およそ3000人が集まりました。
会社によりますと、IBMが開発したAIのワトソンは、企業のコールセンターで顧客の問い合わせに答えるのを支援するシステムや、保険会社が保険金の請求を審査する業務を支援するシステムなどが、200社を超える日本企業に導入されているということです。
イベントでは、日本法人のエリー・キーナン社長が、ワトソンを導入した業界ではさまざまな効果が出ていると紹介し、続いて、実際に導入した企業からの出席者が実例を紹介しました。
AIを使った企業向けシステムの分野は、IBMが先行しているとされますが、日本の大手電機メーカー各社やアメリカのグーグルなども参入を進めていて、主導権争いが激しさを増しています。
IBMのベス・スミスゼネラル・マネージャーは「日本企業のAIに対する関心の高さに興奮している。日本の企業は革新的なので大きなビジネスチャンスを感じている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB