成田空港の運用時間を深夜と早朝に延長する計画に対し、先週、地元の自治体がそろって見直しを求める要望書をまとめたことについて、成田空港会社の夏目誠社長は記者会見で「非常に重く受け止めており対応を検討したい」と述べました。
国土交通省と成田空港会社は成田空港の発着枠を今の2倍近くに増やすため、3本目の滑走路の建設に加えて、運用時間を深夜と早朝に合わせて3時間延長する計画を示していますが、周辺の9つの自治体でつくる協議会は、住民から騒音の悪化に反対する声が多いとして、先週19日、運用時間の延長の見直しなどを求める要望書をまとめました。
これについて、成田空港会社の夏目社長は27日の定例会見で「自治体の総意として非常に重く受け止めている。どのような対応ができるか、国や県などとも相談し、できることは実施したい」と述べ、検討を進める考えを明らかにしました。
仮に運用時間の延長幅を計画より短縮すれば、すでに示されている騒音対策が必要になる区域が狭まる可能性が高く、防音工事の助成や税金の減免といった措置を受けられない世帯も出てくるため、今後、関係者の間で調整が進められることになります。
-- NHK NEWS WEB