政府は日本映画を輸出産業の柱の1つに育てようと検討会議を設置し、外国で日本映画を上映するイベントを拡充するなど、海外展開を後押しするための具体策を検討していくことになりました。
日本映画はことし、「君の名は。」や「シン・ゴジラ」といったヒット作が相次ぎましたが、政府によりますと、去年までの日本映画の興行収入はほぼ横ばいで、興行収入が増えている北米や中国との差が広がっています。
こうした中、政府は日本映画を輸出産業の柱の1つに育てようと検討会議を設置し、総理大臣官邸で開かれた初会合には、国内の映画会社の代表や関係府省庁の担当者らが出席しました。
この中で、議長を務める萩生田官房副長官は「ハリウッドを擁する北米市場、13億人の巨大市場を抱える中国と手を携えていくことは重要だ。映画を広く海外に展開することは、国際文化交流に弾みをつけることにもなる」と述べました。そして今後、外国で日本映画を上映するイベントを拡充することや、来年の日中国交正常化45周年に合わせた、中国との映画交流を拡大するなどといった、海外展開を後押しするための具体策を検討していくことを確認しました。
-- NHK NEWS WEB