成田空港のLCC=格安航空会社の専用ターミナルの利用者は、先月(3月)までの1年間で688万人と、前の年に比べて13%増えましたが、カウンターなどが手狭となって乗り入れる航空会社は増やせず、課題が続いています。
成田空港の第3ターミナルは、建設コストを削減して航空会社の使用料を従来の半分程度に抑えることでLCCの就航を促そうと、おととし4月に開業しました。成田空港会社によりますと、2年目にあたる昨年度の利用者はおよそ688万人に上り、1年目と比べて13%増えました。
利用者が順調に伸びている背景として、空港会社では、韓国・中国・東南アジアとを結ぶ路線や北海道の新千歳空港との間の路線などで増便が進んだことなどをあげています。一方で、乗り入れる航空会社については、チェックインカウンターなどが手狭で増やすことが難しく、開業当初から5社のままの状態が続いていて、大きな課題となっています。
成田空港会社空港計画部の西本忠義担当部長は、「LCCの予想以上の伸びは有り難く思うが、ターミナルの拡張など抜本的な解決策を検討していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB