ネット通販大手のアマゾンが提供している個人などが出品できるサービスで、アカウントが何者かに乗っ取られ、身に覚えのない商品を勝手に出品される被害が相次いでいることがわかり、セキュリティーの専門家が注意を呼びかけています。
ネット通販大手のアマゾンでは、あらかじめ登録すれば、誰でも商品を出品できるアマゾンマーケットプレイスというサービスを提供していますが、一部の利用者のアカウントが何者かに乗っ取られる被害が今月中旬から相次いでいることがわかりました。
乗っ取られると、身に覚えがない商品を勝手に出品されてしまうということで、「商品が届かない」など、客からの問い合わせが殺到する事態になっています。関東地方に住む60代の男性は28日午後、「商品が安すぎるが乗っ取られているのではないか」という連絡を受けて確認したところ、身に覚えのない商品が7万点以上、出品されていて、驚いたということです。
この問題について、アマゾンの日本法人は「商品が届かなかったり、異なる商品が届いたりした場合、購入者は全額の返金を申し出ることができます」とコメントしています。
情報セキュリティー会社、ネットエージェントの杉浦隆幸さんは「簡単なパスワードや流出したパスワードを使ったサイバー攻撃と考えられる。利用者はすぐにパスワードを複雑なものに変える対応をすべきだ」と注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB