アメリカの大手IT企業は、ことし3月までの3か月間の決算を相次いで発表し、ネット経由でデータの保存などを行うクラウドサービスの売り上げが増えたことなどから軒並み増収増益となり、クラウド事業が好調な業績を支える新たな柱となっています。
アメリカの大手IT企業は27日、ことし1月から3月までの決算を相次いで発表しました。
このうち、アマゾン・ドット・コムは、ネット通販に加えて、データの保存などをネット経由で行うクラウドサービスが好調だったことから、売り上げは357億1400万ドル(およそ3兆9700億円)で、前の年の同じ時期より23%増加しました。最終利益は7億2400万ドル(およそ800億円)で、41%増加しました。
また、同じくクラウド事業が好調だったマイクロソフトは、売り上げが220億9000万ドル(およそ2兆4500億円)で、前の年より8%増え、最終利益も48億100万ドル(およそ5300億円)で、28%増加しました。
このほか、グーグルを傘下に持つ持ち株会社アルファベットは、広告事業が好調で売り上げが22%増え、最終利益も29%増えるなど、大手各社が軒並み増収増益となりました。
データやソフトウエアを手元のパソコンで管理するのではなく、ネット経由で利用するクラウドサービスの需要拡大に伴い、大手IT企業はクラウド事業を強化していて、好調な業績を支える新たな柱となっています。
-- NHK NEWS WEB