世耕ロシア経済分野協力担当大臣は28日、訪問先のロシア南部の地方都市で日本企業が手がける省エネ住宅の建設現場を視察し、今後、日ロの経済協力の一環として寒冷地対応の断熱材など、日本の優れた技術をロシアの住宅市場で広げていきたいという考えを示しました。
日ロ首脳会談にあわせてロシアを訪れている世耕ロシア経済分野協力担当大臣は、28日、人口100万人余りの南部の都市、ボロネジを訪問し、省エネ住宅のモデルハウスの建設現場を視察しました。
日本とロシアが進めている経済協力プランでは、「都市開発」が柱の一つとなっていて、ボロネジでは、横浜市の建材販売会社がモデルハウスの建設を手がけています。
世耕大臣は、メーカーの担当者から、老朽化した住宅が多く建て替え需要が増えていることや、寒冷地にもかかわらず断熱材など省エネ効率の高い建材は十分に普及していないなどと説明を受けていました。
視察を終えた世耕大臣は記者団に対し、「ボロネジは都市開発分野の協力の最初のスタートで、今後、ほかの都市にも省エネ技術を広げたい。規制などの面で支障が出ないように政府間でも解決していきたい」と述べ、今後、日本の優れた技術をロシアの住宅市場で広げていきたいという考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB