熊本地震で被害を受けた住宅の再建を促すため、耐震性を向上させながらも価格を抑えた「くまもと型復興住宅」の最初の住宅が熊本県宇城市に完成しました。
「くまもと型復興住宅」は熊本地震で被災した人たちの住宅再建を促そうと、熊本県内の工務店や住宅メーカーが熊本県の認定を受けて売り出している住宅です。
建築基準法で定められている耐震基準の1.5倍の耐震性があり、価格が1000万円程度に抑えられていることなどが認定の条件となっています。
この初めての住宅が宇城市に完成し、注文した菅原満夫さん(62)夫婦が業者の説明を受けながら内装などを確認しました。菅原さんは地震により住んでいた住宅が全壊し、今は仮設住宅で暮らしているということです。
完成した住宅は木造平屋建ての2LDKで、鉄製の筋交いの本数を増やすなどして耐震性を向上させているほか、資材の仕入れ先を一本化することなどで価格も抑えられています。
菅原さんは「安心で安全な住宅に住みたいと思ってくまもと型復興住宅をお願いしました。思ったより広くてよかった」と話していました。
-- NHK NEWS WEB