アメリカのトランプ大統領が就任してから100日となりました。トランプ大統領はビデオ演説を公開し、100日の成果として国内に雇用を取り戻したなどと主張したうえで、引き続きアメリカ第一主義を掲げて政権運営にあたる決意をアピールしました。
トランプ大統領は29日で就任から100日となる中、ビデオ演説を公開し、「私の政権の100日はアメリカの歴史の中で最も成功したものだ」と自画自賛しました。そのうえで「最も重要なことはわれわれが雇用を取り戻していることだ。自動車メーカーがうなりをあげて戻ってきた」と述べ、国内で雇用を創出していると強調しました。
さらに、「アメリカがTPP=環太平洋パートナーシップ協定から撤退した日は、この国が転換した日だ。アメリカの労働者に対する裏切りは終わりだと世界に知らしめたのだ」と述べました。そして、「アメリカ国民を第一に考えたとき、われわれは偉業を達成することが可能だ」と述べ、引き続きアメリカ第一主義を掲げて政権運営にあたる決意をアピールしました。
これに対して野党・民主党はビデオ演説で、「トランプ大統領は労働者や中間層の生活をよくすると約束したのに、実際は富裕層を豊かにしているだけだ」と述べ、トランプ政権が提案している職業訓練の大幅削減計画などを批判しました。
さらに「アメリカ国民は党派を超えた歩み寄りを期待している。トランプ大統領が対応を改めなければ次の100日も同じ結果になる」と述べ、野党との対決姿勢を鮮明にするトランプ大統領を強くけん制しました。
-- NHK NEWS WEB