証券最大手の野村証券は、特殊詐欺などの被害を防ぐため、4年以上使われていないキャッシュカードでATMから現金を引き出せなくする新しい対策を、ことし7月から始めます。
野村証券の新しい対策は、キャッシュカードを使った特殊詐欺などの被害が増えていることを受けて導入されます。
4年以上使われていない自社のキャッシュカードでATMから現金を引き出そうとすると、画面に「利用限度額を超えております」と表示され、操作ができなくなります。入金や残高の照会などはこれまでどおりできるということです。
新しい対策はことし7月11日から始まり、野村証券は、4年以上使っていないキャッシュカードを継続して使う場合は6月30日までに手続きをしてほしいと呼びかけています。
キャッシュカードの不正な使用を防ぐこうした対策は、一部の地方銀行や信用金庫ですでに行われていますが、警察庁によりますと、証券会社での実施は聞いたことがないということです。
野村証券は「今後も、お客様の大切な資産を守るため、犯罪防止の取り組みに努めます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB