アメリカのトランプ大統領は、大手メディアのインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル開発問題をめぐり、「正しい状況のもとでなら、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会うだろう」と述べ、対話の可能性も排除しない姿勢を示しながら北朝鮮に核・ミサイル開発の断念を促す狙いがあると見られます。
アメリカのトランプ大統領は1日、アメリカの大手メディア、ブルームバーグのインタビューに応じました。
この中でトランプ大統領は、北朝鮮の核・ミサイル開発問題をめぐり、「正しい状況のもとでなら、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会うだろう」と述べました。トランプ大統領は、去年の選挙中にもキム委員長との対話に前向きな姿勢を示したことがあり、インタビューでの発言には、対話の可能性も排除しない姿勢を示しながら北朝鮮に核・ミサイル開発計画の断念を促す狙いがあると見られます。
この発言について、ホワイトハウスのスパイサー報道官は、1日の記者会見で「北朝鮮が核能力を完全に放棄し、アメリカや地域への脅威を取り除くなら、いつでも可能性がある。しかし、挑発行動を続けるなら大統領の言う状況は来ないかもしれない」と述べました。
一方、トランプ大統領は同じインタビューで、「大手金融機関の分割を検討している」と述べました。去年の選挙中、トランプ大統領は、1999年に廃止された、銀行と証券の分離を定めたグラス・スティーガル法を復活させる考えを示していて、大手金融機関の経営に大きな影響を与えることから、今後、具体的な検討が行われるかどうか注目されます。
-- NHK NEWS WEB