東京・足立区で、ベンチャー企業が、古くなり利用されなくなったプールを、さまざまな遊びを体験できる新たな場所に活用しようという取り組みを進めています。
古いプールの活用を進めているのは、水中写真家の西川隼矢さんが代表を務める東京のベンチャー企業です。西川さんの企業は、東京・足立区にある老朽化したプールの所有会社から相談を受けました。
そこで、水が張れなくなったプールの中に複数の小さなプールを設置し、そのプールごとに遊びが体験できる場を作ろうと提案し、インターネットを通じて資金の提供を呼びかけてきました。
そして先月末、提案に賛同した人を招いて遊びの場の体験会を開きました。このうち、水中に映像のモニターを設置したプールでは、モニターに映る風景の映像の上に体を浮かべると、まるで空を飛んでいるような感覚を体験できます。
また別のプールでは、サーフィンのようなボードを浮かべ、顔にゴーグルのようなモニターを着けてボードに乗ります。モニターには川下りをしている人の視線を再現したバーチャル映像が流れ、体の揺れによって、川下りをしているような疑似体験ができます。
このプールの活用には、これまでに200万円ほどの資金が集まったということで、ことしの夏には一般の人にもプールが開放される予定だということです。
各地で老朽化したプールの活用が課題になる中、西川さんは「これまでにない新たなプールの活用法を提案していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB