アメリカの4月の新車の販売台数は、買い替え需要の減退などを背景に前の年の同じ月より4.7%減って、4か月連続のマイナスとなり、好調だった販売が失速しています。
民間の調査会社オートデータが2日に発表した、先月のアメリカの新車販売台数は142万6126台で、前の年の同じ月より4.7%減少し、4か月続けてマイナスとなりました。
メーカー別では、アメリカの大手はGM=ゼネラル・モーターズが5.9%減少した一方で、フォードが7.1%減少しました。
また、日本のメーカーはトヨタ自動車が4.4%減少したほか、ホンダが7%、日産自動車が1.5%それぞれ減少し、大手が軒並みマイナスとなりました。
アメリカの新車販売はリーマンショックの影響で大きく落ち込んでから回復し、去年まで7年連続して市場が拡大してきましたが、最近は買い替え需要の減退などを背景に販売が失速しています。
こうしたなか、メーカー各社は需要を喚起しようと、アメリカで人気が高いSUV=多目的スポーツ車の新型車を投入したり、値下げ攻勢を強めたりしていますが、ことし1月からの4月までの販売台数は去年を2.4%下回っており、需要はピークを過ぎたという見方が強まっています。
-- NHK NEWS WEB