アメリカのティラーソン国務長官は、北朝鮮による6回目の核実験などさらなる挑発行動に備え、「追加の制裁を準備している」と述べ、北朝鮮をけん制しました。
アメリカのティラーソン国務長官は、3日、国務省の職員を前に演説し、北朝鮮の核・ミサイルの開発を最優先の外交課題として取り組む姿勢を強調しました。
そして、北朝鮮によるさらなる挑発行動に備えているとして「追加制裁を準備中だ」と述べ北朝鮮が6回目の核実験などを強行しないようけん制しました。
そのうえでティラーソン長官は、北朝鮮への圧力について、「いまはその圧力のレベルをはかるダイヤルが5番目か6番目といったところだ」と述べ、北朝鮮の出方しだいで今後、圧力を段階的に強化していく構えを示しました。
またティラーソン長官は、各国が国連安全保障理事会の制裁決議を履行していないと判断すれば、アメリカがそれらの国の企業や個人に独自の制裁を科すと強調し、改めて中国などに一層の対応を促しました。
一方、ティラーソン長官は中国による南シナ海での人工島の造成など海洋進出の動きに懸念を表明するとともに、先月の米中首脳会談で合意した外交と安全保障分野の「米中包括対話」を来月、はじめてワシントンで開催することを検討していると明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB