次世代のエコカーとして注目されている電気自動車の普及を進めようと、自動車メーカーの間では、従来よりも充電時間が短い新型の充電器を開発し、高速道路などに設置する動きが広がっています。
このうち、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」は、30分の充電でおよそ270キロメートル走行できる充電器の数を、ことし中に世界で1万台以上まで拡大する計画です。
日本を重要な市場と位置づけ、長距離走行での利用がしやすいよう、全国の高速道路のインターチェンジの近くや、サービスエリアなどに設置を進めたいとしています。
また、日本の大手自動車メーカーなどで作る「チャデモ協議会」は、最大出力が従来の3倍で、充電時間はこれまでの3分の1の10分程度まで短縮できる充電器の規格を新たに開発しました。年内に高速道路のサービスエリアなどに充電器を順次設置する方針です。
電気自動車の普及に向けては、充電器などのインフラの整備が課題となっていて、経済産業省は、2020年までに全国の公共施設に設置する充電器の数を、現在のおよそ3倍の2万台に増やしたいとしています。
-- NHK NEWS WEB