岸外務副大臣は、訪問先のパキスタンでシャリフ首相と会談し、パキスタンへの日本企業の進出を後押しするため、治安対策をはじめ道路や発電所といったインフラの整備を、引き続き支援していく考えを伝えました。
岸外務副大臣は3日からパキスタンを訪れていて、4日に首都イスラマバードでシャリフ首相と会談しました。
外務省によりますと、岸副大臣は会談の中で、2億人近い人口を抱えるパキスタンへの日本企業の進出を後押しするためには、治安対策や税制の安定など、企業活動に欠かせない環境の整備が必要だとの考えを伝えました。
そのうえで岸副大臣は、パキスタンで需要が高まっている道路や発電所といったインフラの整備を、日本として引き続き支援していく考えを伝え、シャリフ首相も感謝の言葉を述べたということです。
会談を終えた岸副大臣は、パキスタンの送電網の整備に、最大でおよそ27億円を供与する円借款の署名式に立ち会いました。
パキスタンでは、道路をはじめ、中国の経済的な支援を受けたインフラの整備事業が増えていますが、署名式で岸副大臣は「1952年に両国の国交が樹立されて以降、日本はパキスタンの親しい友人として、その発展と安定を力強く後押ししてきた」と述べ、日本とパキスタンの関係の深さを強調しました。
-- NHK NEWS WEB