42、195キロを走るマラソンのタイムでまだ誰も破ったことのない「2時間の壁」に挑戦する催しがイタリアで行われ、オリンピックの金メダリストがペースメーカーを使うなど特別な環境のもとで走りましたが、2時間25秒という結果に終わりました。
42、195キロを走るマラソンの世界記録は、2014年に行われたベルリンマラソンでケニアのデニス・キメット選手がマークした2時間2分57秒で、タイムにおける「2時間の壁」を破ることができるのか、注目されています。
そこで、アメリカのスポーツ用品メーカーが6日、この「2時間の壁」に挑戦する催しをイタリアで行いました。協力したランナーは、去年のリオデジャネイロオリンピックの男子マラソンで金メダルを獲得したケニアのエリウド・キプチョゲ選手です。
会場には、風の影響を受けにくいなどの好条件がそろう自動車レースF1のサーキットが選ばれ、キプチョゲ選手はペースメーカーを使うなど特別な環境のもとで懸命に走りました。
その結果、2時間25秒というタイムに終わり、2時間の壁は破れませんでした。今回のタイムは公式記録にはなりませんが、世界記録より2分半以上速くなっています。キプチョゲ選手は「よい準備と計画ができればあと25秒は縮まるだろう」と話し、2時間の壁を破ることは不可能ではないとしています。
-- NHK NEWS WEB