証券大手の大和証券グループ本社は、株式などの勧誘や販売にあたる経験豊かな人材を継続して雇用するため、これまで70歳を上限としてきた営業担当の社員の再雇用の年齢制限を撤廃する方針を明らかにしました。
大和証券グループ本社では現在、営業担当の社員が60歳の定年を迎えた後も、70歳までは再雇用する制度を設けています。この会社では、70歳の再雇用の年齢制限をことし夏にも撤廃し、健康状態に問題がなければ何歳でも働き続けられる制度に改める方針を固めました。
これは超低金利が長引くなかで、少しでも資産を増やすための相談をしたいというニーズが高齢者を中心に高まっていて、会社では経験豊かなベテラン社員の力がますます重要になると判断したためです。
政府が働く意欲のある高齢者が活躍し続けることができる「生涯現役社会」の実現を掲げる中、企業の間では定年の年齢や再雇用の年齢の上限を引き上げる動きが広がっていますが、厚生労働省によりますと、大企業で再雇用の年齢制限を撤廃するケースは珍しいと話しています。
-- NHK NEWS WEB