18年前、福岡県田川市で、建設作業員の男性を川に転落させて殺害した罪に問われている建設会社社長の初公判が開かれ、社長は「殺していません」と起訴された内容を否認しました。
福岡県嘉麻市の建設会社社長、井手口信次被告(54)は、18年前の平成11年、福岡県田川市で、建設作業員で当時20代の神浦太志さんを川に転落させて溺れさせ殺害したとして、おととし逮捕され、殺人の罪で起訴されました。
8日、福岡地方裁判所で開かれた初公判で、井手口被告は「殺していないし殺すようなこともしていません」と述べ、起訴された内容を否認しました。
また、弁護士も「滑って川に転落した被害者を被告は必死に捜していた」として無罪を主張しました。
一方、検察は「被告は被害者に日常的に暴力を加え、事件当日は川に飛び込むよう指示し、突き落とすなどして川に転落させた」と主張しました。
この事件では、広島市の44歳の男性と福岡県飯塚市の当時19歳の元少年も殺人の疑いで逮捕されましたが、証拠不十分のため不起訴になっています。
-- NHK NEWS WEB