生命保険会社の大同生命は、難病の患者が、特殊な医療ロボットを装着して歩行機能の改善を目指す際、治療費を保障する保険を国内で初めて販売すると、8日に発表しました。
大同生命がことし7月から販売するのは、装着型の医療ロボットで歩行機能の改善を目指す際の治療費を保障する保険商品です。
この医療ロボットは、茨城県つくば市のベンチャー企業が開発し、全身の筋力が低下するALS=筋萎縮性側索硬化症など、8つの難病の治療に限って公的な医療保険が適用されていますが、治療が長期にわたるため患者の負担は重くなっています。
このため大同生命は、医療ロボットによる治療を支援する特約を盛り込んだ国内で初めての保険商品を開発したもので、難病の患者を対象に100万円を給付します。
大同生命の工藤稔社長は「難病患者やその家族が経済的な負担を感じることなく、最先端の治療に専念できる環境を作るとともに、医療ロボットを使った治療が、一層普及していくことを後押ししたい」と話していました。
生命保険業界では、最大手の日本生命が、不妊治療を受けた人に給付金を支払う保険を販売するなど、医療保険の分野で特徴のある商品を打ち出す動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB