成田空港の発着枠拡大に向け、早朝と深夜の運用時間を延長することなどを盛り込んだ案について、空港周辺の市長らが、一部見直しや騒音対策の強化を県として国などに働きかけるよう求める要望書を千葉県の森田知事に提出しました。
成田空港の発着枠の拡大をめぐっては、3本目の滑走路の建設や、現在、午前6時から午後11時までとなっている運用時間を午前5時から翌日の午前1時までに延長するといった案を国や空港会社が示しています。
これについて、成田市や芝山町など、空港周辺の9つの市と町でつくる連絡協議会のメンバーが8日千葉県庁を訪れ、森田知事に要望書を手渡しました。
要望書では、夜間の運用時間の延長を一部見直すことや、騒音対策の一層の強化を県としても国などに働きかけるよう求めています。さらに、空港周辺の地域振興策を検討するよう求めています。
要望に対して森田知事は、「重く受け止め、早急に国に要望したい。地域振興策についても検討したい」と応えました。
面会のあと、連絡協議会の会長を務める成田市の小泉一成市長は、「県との連携を確認できた。住民の負担が少しでも減るよう今後とも要望を続けたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB