SUBARUのことし3月期の決算は、新型車などの販売が好調で売り上げは過去最高となったものの、円高が進んだことなどから、営業利益は前の年度を下回り、5年ぶりに減少しました。
発表によりますと、SUBARUのグループ全体のことし3月期の決算は、売り上げが3兆3259億円で前の年度を2.9%上回り過去最高を更新しましたが、本業のもうけを示す営業利益は4108億円と27.4%下回り、5年ぶりに減少しました。
これは、新型車やSUV=多目的スポーツ車の販売が日本とアメリカを中心に好調に推移し、世界での販売台数もはじめて100万台を超えたものの、前の年度と比べて円高が進んだことや、タカタのエアバッグをめぐる多額のリコール費用がかさんだことなどによるものです。
また、来年3月期の業績予想については、アメリカを中心に好調な販売によって売り上げは前の年度より2.8%増えることが見込まれるものの、電気自動車や安全性能などの研究開発費が増えるとして営業利益は0.2%減るということです。
SUBARUの吉永泰之社長は会見で「今後、メーカー間の競争はますます激しくなるため、優先順位を明確にしたうえで、研究開発や設備などへの投資は進め、新しい経営環境に対応したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB