北九州市で日雇いの労働者などが暮らすアパートが全焼し、6人の遺体が見つかった火事で、このアパートが法律で義務づけられた消防の立ち入り検査を、一度も受けていなかったことが、市への取材でわかりました。警察は、火事の原因の特定を急ぐとともに防火態勢などに問題がなかったか調べています。
7日夜、北九州市小倉北区のアパート、中村荘から火が出て、木造2階建ての建物が全焼し、焼け跡から男性6人の遺体が見つかりました。
管理会社などによりますと、このアパートには16の部屋があり、日雇いの労働者などが、1日当たり900円の賃料で入居していたということです。
また、北九州市によりますと、アパートは法律で義務づけられた消防の立ち入り検査を、これまでに一度も受けていなかったということです。
共同住宅としての届け出が義務づけられた、昭和39年より前に建てられたと見られ、消防が検査の対象として認識できていなかったということです。
警察は9日も現場検証をして、火事の原因の特定を急ぐとともに防火態勢などに問題がなかったか調べています。
-- NHK NEWS WEB