インターネット上でやり取りする仮想通貨、ビットコインの取引所で国内大手の「コインチェック」は9日、取引価格が正しく表示されないシステム障害が発生したため、数時間にわたって、取り引きを停止しました。会社側は、利用者の個人情報や資産が流出したおそれはないと説明しています。
システム障害が発生したのは、東京・渋谷区に本社を置き、ビットコインなどの仮想通貨を扱う取引所のコインチェックです。
会社によりますと、9日午前11時半ごろ、利用者が使うサイトで、ビットコインと現金を交換する際の取引価格が正しく表示されないシステム障害が発生したということです。
このため、コインチェックは、利用者が保有するビットコインの引き出しや、現金との交換を数時間にわたって停止し、午後4時半に取り引きを再開しました。
会社側は、システム障害の原因は外部からのサイバー攻撃ではなく、利用者の個人情報や資産が流出したおそれはないと説明しています。
ビットコインの取り引き価格は先月下旬ごろから急激に値上がりし、9日は1ビットコイン=20万円前後で推移していました。
今回、誤って表示された金額について、会社側は「調査中だ」としていますが、インターネット上では90万円台で表示された時間帯もあると指摘されています。
今回の件について、コインチェックは「深くおわび申し上げます。障害が発生していた時間帯の取り引きを元に戻す対応を進めたい」としています。
金融庁は今回のシステム障害について、事実関係の確認を進めています。
-- NHK NEWS WEB