大手人材派遣会社のスタッフサービスは、派遣の登録などをしていた1万5000人余りの個人情報が元社員によって持ち出され、流出していたと発表しました。
発表によりますと、流出したのは東京・千代田区に本社があるスタッフサービスに人材派遣の登録などをしていた1万5368人分の個人情報で、氏名のほか、住所、電話番号、メールアドレスのいずれかが含まれているということです。
外部からの問い合わせがあり、ことし3月に退職した元社員が、これらの個人情報が入ったデータをメールで送信していたことがわかったということです。
元社員は、退職前に別の人材派遣会社を設立していて、会社の調査に対して「新しい会社で営業に活用するためにデータを持ち出した」と話しているということです。
スタッフサービスは、先月、この元社員が設立した会社のパソコンからデータを回収し、警視庁に被害の相談をしているということで、情報がさらに外部に持ち出された形跡はないとしています。
スタッフサービスは「登録者をはじめ関係者の皆さまにおわびします。情報保護に関する取り組みが不十分であったことを反省し、再発防止に努めます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB