静岡市に本店がある静岡銀行のことし3月期の決算は、トランプ政権発足後の長期金利の上昇で保有するアメリカ国債が値下がりした影響で大幅な減益となりました。
静岡銀行のことし3月期のグループ全体の決算は、経常利益が470億円で前の年の同じ時期より35.3%減少しました。
また、最終利益も38.8%減って292億円にとどまり静岡銀行がグループ全体の決算を発表するようになって以来3番目の減少幅となりました。
これは、去年秋にアメリカでトランプ大統領が就任して以降、経済政策への期待などから長期金利が上昇した影響で、保有していたアメリカ国債が値下がりし、300億円の損失が発生したためです。
静岡銀行の中西勝則頭取は記者会見で「トランプ大統領の誕生以降、債券や株式の市場が大きく変わった。損失を持ち越さないために今回、保有するアメリカ国債はすべて売却した」と述べました。
-- NHK NEWS WEB