千葉県野田市の運送会社の長距離トラックのドライバーに1か月で最大240時間余りに及ぶ違法な残業をさせていたとして、労働基準監督署は、運送会社と社長を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、千葉県野田市に本社がある運送会社「関東西部運輸」と48歳の社長です。
柏労働基準監督署によりますと、この会社では、去年3月から4月にかけて、長距離トラックのドライバーの社員4人に労使協定で定めた上限を超えて違法な残業をさせていたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。
1か月の残業は、労使協定の上限の127時間に対し、最も多い社員で246時間に及んでいたということです。
この会社では、おととしドライバー2人が勤務中に心筋梗塞などで相次いで死亡し、長時間労働が原因の労災と認定され、労働基準監督署が是正を指導したものの、改善されなかったということです。
労働基準監督署によりますと、会社側は「売り上げ目標の達成のため長時間労働をさせていた」と説明しているということです。
「関東西部運輸」は「指摘された内容を真摯(しんし)に受け止め、改善に取り組みたい」としています。
-- NHK NEWS WEB