北九州市で、日雇い労働者などが暮らすアパートが全焼し6人が死亡した火事で、このアパートでは、入居の際に本人確認の書類の提示などを求めず、名前の記載だけで契約することがたびたびあったことが、警察への取材でわかりました。死亡した人の中には、契約書の名前しか手がかりがない人もいて、警察による身元の確認が難航しています。
今月7日の夜、北九州市小倉北区の木造アパート「中村荘六」が全焼し、焼け跡から、男性6人の遺体が見つかりました。
警察が死因を調べた結果、いずれも焼死とわかりました。
警察によりますと、このアパートでは、日雇い労働者や生活保護を受けている人などが暮らしていましたが、管理会社は、入居の際に本人確認の書類の提示や保証人などを求めず、名前の記載だけで契約することがたびたびあったということです。
また、家賃は、1日当たり500円から900円を、日払いや数日分まとめて現金で徴収していたということです。
死亡した人の中には、契約書の名前しか手がかりがない人もいて、さらに、入居者の入れ替わりも激しかったことから、警察による身元の確認が難航しています。
-- NHK NEWS WEB