フジテレビは社長と会長を合わせて30年近く務めてきた日枝久会長が退任する人事を発表しました。
これはフジテレビが11日に開いた取締役会で決定したものです。
それによりますと、日枝会長は代表権のない取締役相談役に退き、フジテレビを傘下に置く持ち株会社「フジ・メディア・ホールディングス」の会長も退任します。
日枝会長は79歳。昭和36年にフジテレビに入社し、編成局長時代には人気のバラエティー番組を次々と世に送り出しました。その後、昭和63年に社長、平成13年に会長となり、合わせて30年近く経営トップを務めてきたほか、平成15年から18年まで民放連=日本民間放送連盟の会長も務めました。平成17年には、筆頭株主だったニッポン放送の経営権をめぐりライブドアと激しく争ったことでも知られています。
しかしフジテレビはこのところ、かつては人気だったドラマの視聴率が低迷するなど立て直しを迫られていました。
今回の人事ではフジテレビの亀山千広社長も退任し、BSフジの社長に就任することも決まりました。後任の会長には持ち株会社の嘉納修治社長が、後任の社長にはBSフジの宮内正喜社長が就任し、それぞれ持ち株会社の会長と社長も務めることになります。
-- NHK NEWS WEB