人工知能を搭載し、話しかけるだけでさまざまな操作ができる小型スピーカーがアメリカで人気を集める中、マイクロソフトが初めて製品を公開し、先行するアマゾン・ドット・コムなどとの競争が激しくなりそうです。
人工知能が音声を認識する小型のスピーカーは、好きな音楽やニュースを聞いたり検索したりするのに使われ、アメリカの家庭で人気を集めています。
こうした中、マイクロソフトは10日、西部ワシントン州シアトルで開かれているIT業界の開発者向けのイベントで、初めて投入する製品を公開しました。
スピーカー自体はほかのメーカーのものですが、マイクロソフトが開発した人工知能「コルタナ」が搭載され、ネットを通じて自分のスケジュールを音声で確認できるほか、スマートフォンとの通話ができるのが特徴です。
人工知能を搭載した小型スピーカーの市場は、2014年に製品を発売したアマゾン・ドット・コムが先行し、これまでにアメリカでおよそ800万台を販売したと見られています。
去年11月にはグーグルも参入し、アメリカの調査会社によりますと、2020年の世界の市場規模は今の6倍のおよそ2400億円に拡大するという試算もあります。
音声アシスタントの機能は、家電や車など幅広い分野で採用が始まっていて、マイクロソフトの参入で競争が一層激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB