大手製紙会社の王子ホールディングスと三菱製紙は、需要が増えているティッシュペーパーなどを生産する工場を青森県八戸市に建設することになりました。
発表によりますと、王子ホールディングスと三菱製紙は業務提携を行い共同で新会社を設立したうえで、青森県八戸市にある三菱製紙の工場の敷地内におよそ50億円かけて新たな工場を建設します。
新工場は平成31年4月の稼働を目指していて、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどいわゆる家庭紙を生産し、およそ30人の雇用が新たに生まれる見通しです。
国内の製紙業界は新聞や出版物の減少などで市場が縮小していますが、日本製紙連合会によりますと、家庭紙の需要は外国人旅行者の増加によるホテル向けの出荷や災害時の備蓄用などで増えているということです。
このため、日本製紙も静岡県内の家庭紙を生産する工場の設備を増強するなど、成長が見込める家庭紙を強化する動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB