12日朝、愛知県尾張旭市の市街地で、国の特別天然記念物のニホンカモシカが歩いているのが見つかり、市の職員や警察官などが保護する準備を進めています。
12日午前7時すぎ、愛知県尾張旭市井田町の市街地で「鹿がいる」と住民から警察に通報がありました。市の職員や警察官が向かったところ、国の特別天然記念物に指定されている「ニホンカモシカ」1頭が住宅地や公園を歩き回っているのが見つかり、その後、運送会社の敷地に逃げ込んだということです。
NHKが午前11時ごろに上空から撮影した映像では、運送会社の建物とフェンスの間にニホンカモシカがいるのが確認でき、周りでは市の職員や警察官がさすまたやネットなどを準備する様子がうかがえます。
尾張旭市環境課の担当者は、「近くに森などはなく、どこから来たのかわからない。野生のニホンカモシカが近くの川沿いを移動して住宅街に迷い込んだのではないか」と話しています。
特別天然記念物は法律で処分することが禁じられているため、市は一時的に保護して山に戻す方策を検討しているということで、住民にむやみに近づかないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB