12日朝、愛知県尾張旭市の市街地で国の特別天然記念物のニホンカモシカが見つかり、市の職員や警察官らによっておよそ6時間後に保護されました。市は今後、山に戻すことにしています。
12日午前7時すぎ、愛知県尾張旭市井田町の市街地で「鹿がいる」と住民から警察に通報がありました。
市役所の職員や警察官が駆けつけたところ、国の特別天然記念物に指定されている「ニホンカモシカ」1頭が住宅地や公園を歩き回っているのが見つかり、その後、運送会社の敷地内に逃げ込みました。
警察官らは、運送会社の建物とフェンスの間にいたニホンカモシカをさすまたやネットなどで追い込んで見守っていましたが、発見からおよそ6時間後の午後1時半ごろ、麻酔を打っておとなしくなったところを保護しました。
尾張旭市環境課は「付近に森などはなく、どこから来たのかわからないが、野生のニホンカモシカが近くの川沿いを移動して住宅街に迷い込んだのではないか」と話しています。
特別天然記念物は法律で処分が禁じられているため、市は、今後、山に戻すことにしています。
-- NHK NEWS WEB