農産物の生産や流通のコストを引き下げて農業の競争力を高めるため農薬や肥料メーカーなどの再編を後押しする法律が、12日の参議院本会議で可決、成立しました。
12日に参議院本会議で可決、成立した新たな法律は、農薬や肥料などの価格や農産物の流通コストを引き下げていくことで農業の国際競争力を高めていこうというものです。
具体的には、政府が農薬や肥料メーカー、そして流通業者の再編を後押ししてコスト削減につながる事業の効率化や経営規模の拡大を促します。
法律では、メーカーや卸売会社などが合併や事業統合をする際に政府系の金融機関などから融資や出資を受けやすくすることや、農家が農薬や肥料などの価格や品質を比較できるように政府が情報提供を行うことなどが盛り込まれています。
また、おおむね5年ごとに農薬などの価格がどれだけ安くなったかを調査して、農業の競争力強化につながる新たな施策を検討することになっています。
-- NHK NEWS WEB