自動車メーカー「スズキ」のことし3月期の決算は、主力市場のインドで利益率の高いSUV=多目的スポーツ車の販売が好調だったことなどから、最終利益が過去最高となりました。
スズキが発表したことし3月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが3兆1695億円で前の年度より0.3%減って5年ぶりの減収となりましたが、最終利益は1599億円と37.1%増え過去最高となりました。
これは国内市場で軽自動車の販売が低迷した一方、主力市場のインドとヨーロッパでコンパクトカーや利益率の高いSUV=多目的スポーツ車の販売が増加したことなどによるものです。
一方で、来年3月期の業績については、安全技術やエコカーの開発などに向けた研究開発の費用が増加するため、最終利益は9.4%減って3年ぶりの減益になる見通しだとしています。
スズキの鈴木修会長は記者会見で「環境、情報、安全など、あらゆる面で開発を進めないと自動車メーカーどうしの競争から脱落してしまう。生き残りをかけて将来への投資を進めていく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB