アメリカの宝飾品ブランド「ティファニー」は29日、ニューヨークの5番街にある本店の売り上げが、隣にあるトランプ次期大統領が入居するタワーの厳しい警備のために影響を受けていると明らかにし、トランプ氏をめぐる余波が思わぬところにまで及んでいます。
アメリカの宝飾品ブランド「ティファニー」は29日、先月までの3か月間の決算を発表しました。
それによりますと、会社全体では増収増益だったものの、ニューヨークの5番街にある本店がトランプ次期大統領が入居するトランプタワーの厳しい警備の影響で客足が鈍ったことなどから、アメリカでの売り上げは4億1700万ドル、日本円にしておよそ470億円で前の年の同じ時期より2%減少しました。
ティファニー本店は、オードリー・ヘップバーン主演の映画でも知られ、世界全体の売り上げの10%近くを占める旗艦店ですが、すぐ隣のトランプタワーの正面では、選挙期間中からデモなどへの警戒のため武装した警察官が常に待機し、通行する人に行き先を尋ねているため人通りが少なくなっています。
買い物に来ていた男性は、「歩道を通れるようにすべきです。武装した姿で買い物客を怖がらせるべきではない」と話していました。ティファニーは、この先も売り上げへの影響が続くという見通しを示していて、トランプ氏をめぐる余波が思わぬところにまで及んでいます。
-- NHK NEWS WEB