世界各地で大規模なサイバー攻撃による被害が広がっている中、日本でも病院などで被害が2件確認されたことがわかりました。
世界各地で企業などが被害を受けた大規模なサイバー攻撃による日本での被害について、警察庁が全国の警察を通じて調べたところ、14日正午までに、パソコンがウイルスに感染する被害が2件確認されたということです。
警察庁によりますと、被害を受けたのは総合病院と個人のパソコンで、入院患者や救急搬送などへの影響や金銭の被害はいずれもなかったということです。
このうち、病院は少なくとも1台が感染し、個人は私用の1台のパソコンでマイクロソフト社の基本ソフト「ウィンドウズ7」を使っていたということです。警察庁は被害があった都道府県などについては明らかにしていません。
いずれもパソコンのデータを勝手に暗号化して利用できなくしたうえで、解除するための金銭を要求する「身代金要求型」と呼ばれるウイルスに感染し、仮想通貨「ビットコイン」で300ドル分の支払いを要求する画面が表示されたということです。
感染の経路はわかっていないということで、警察庁は多くの官公庁や企業で業務が始まる15日以降、国内でほかにも被害がないか確認を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB