東芝は、アメリカのメーカー、ウエスタンデジタルに対して今後、共同運営している三重県四日市市の工場で東芝が管理するサーバーなどへのアクセスをできなくする措置を行う可能性を明らかにしました。
東芝はおととし、ウエスタンデジタルが買収する前に工場を共同運営していたアメリカの半導体メーカー、サンディスクとの間で製品の技術情報に関するデータの管理などについて、機密保持の契約を結んでいました。
しかし、東芝によりますと、ウエスタンデジタルがサンディスクを買収したあと、ウエスタンデジタルとの間では同様の契約は結ばれていないということです。
これについて東芝の綱川智社長は15日に開いた記者会見で、「ウエスタンデジタルとの契約がない状況でウエスタンデジタル側に東芝と合弁事業の機密情報が流れている状況だった。両社の信頼関係のもとでこれまで協議をしてきたが、これ以上、情報漏えいのリスクを看過できない状況になったのであす判断したい」と述べました。
東芝はこの契約について、すでにウエスタンデジタル側に書簡を送り、回答期限を15日にすると伝えていましたが、機密保持契約を結ぶという回答がこの期限までにない場合は、ウエスタンデジタルの社員を対象に四日市市の工場で東芝が管理するサーバーなどにアクセスできなくする措置を行う可能性があることを明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB