NTTのことし3月期の決算は、子会社のNTTドコモの業績が伸びたことなどから、最終的な利益は初めて8000億円を超えて、過去最高となりました。
NTTは15日、ことし3月期のグループ全体の決算を発表しました。
それによりますと、売り上げに当たる営業収益は円高の影響で海外事業の売り上げが目減りしたことから、前の年度より1%減って11兆3910億円となりました。一方、最終的な利益は8%増えて8001億円と、初めて8000億円を超えて過去最高となりました。
これは、子会社のNTTドコモが、スマートフォンでデータ通信量が多い料金プランに移行する利用者が増えて業績を伸ばしたことや、グループ全体でコストの削減を進めたことなどによるものです。
合わせて発表した来年3月までの1年間の業績予想では、売り上げと最終利益ともに、過去最高を更新する見通しだとしています。
会見で、鵜浦博夫社長は「NTTでも十数年前に海外企業の買収で損失の処理が相次いだ。買収した会社は、そのままで成長することもあれば、大きく変化させる必要がある場合もあり、当時の経験を踏まえて、しっかり統治していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB