世界各地で、コンピューターウイルスを使った大規模なサイバー攻撃の被害が広がる中、パソコンの修理やサポートをしている大阪の会社には、同じタイプのウイルスに感染したという相談が、相次いで寄せられています。
先週末から、コンピューターウイルスを使ったサイバー攻撃が世界各地で相次ぎ、国内でも、大手電機メーカーのシステムの一部に障害が出るなど被害が出ています。
パソコンがこのウイルスに感染すると、すべてのファイルが勝手に暗号化されて開けなくなり、元に戻すために金銭の支払いを要求するメッセージが画面に現れることから、使われたウイルスは「身代金要求型」と呼ばれています。
大阪・吹田市の、パソコンなどの修理やサポートをしている会社には、この身代金要求型のウイルスに感染したという企業や個人からの相談が13日と14日の2日間で10件寄せられ、中には大阪の工場でパソコンが感染したというケースもあるということです。
このウイルスの感染を防ぐためには、不審なメールに添付されたファイルやリンクを開かないことや、パソコンに入っているソフトウェアを最新の状態に更新することなどが有効だということです。
「日本PCサービス」の大下慧治さんは「万が一感染した場合に備えて、定期的にパソコンのデータのバックアップを取るようにしてほしい。また金銭を要求されても支払わずに、まずは相談してほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB