去年9月、大阪・河内長野市の山で、宗教法人の敷地に積み上げられた建設残土が崩れて川に流れ込み、一時、取水ができなくなりました。警察は無許可で大量の残土を運び込んだとして、宗教法人の幹部や、建設会社の役員など6人を府の砂防条例違反などの疑いで逮捕しました。
去年9月、大阪・河内長野市の山で、宗教法人成田山不動院の敷地に積み上げられた建設残土が崩れて、1級河川の石川に流れ込み、水が濁って、およそ1か月間、取水ができなくなりました。
警察が、成田山不動院の本部などを捜索して捜査を進めた結果、大阪府の許可を受けずに、およそ4300平方メートルの面積に当たる建設残土を運び込んでいたことなどがわかったということです。
警察は、成田山不動院の幹部で僧侶の坂田義明容疑者(67)や、大阪市の建設会社松尚建設の会長、松島募容疑者(67)など6人を府の砂防条例や土砂条例違反の疑いで逮捕しました。
警察は各地の工事現場で出た残土を引き取って、利益を得ていたと見て、詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB