総務省がまとめた去年の家計調査によりますと、各家庭が保有する預貯金や株式などの貯蓄の額は平均で1820万円と、老後への不安などを背景に4年連続で増加し、過去最高を更新しました。
それによりますと、1人暮らしを除く世帯の預貯金や生命保険、それに、株式などを合わせた「貯蓄」の額は、去年1年間の平均で1820万円と、前の年より15万円、率にして0.8%増えました。
貯蓄の額は4年連続で増加し、現在の形で統計をとり始めた平成14年以来、過去最高となりました。
世帯主の年齢別に見ますと、40歳未満の世帯では574万円と5.6%減少した一方、40代は1065万円で4%増加し、50代も1802万円で2.9%増加しました。60代は2312万円で3.7%減少しましたが、70代以上は2446万円で2.4%増加しました。
今回の調査結果について、総務省は「特に50代の世帯で貯蓄の増え続けていて、老後への不安を反映している可能性がある」と話しています。
一方、各世帯の「負債」の額は平均で507万円と、前の年より8万円、率にして1.6%増えました。負債のおよそ9割は住宅ローンが占めていて、超低金利が続く中、若い世代を中心に住宅を購入する世帯が増えているということです。
-- NHK NEWS WEB