三井不動産の子会社が未完成の工事の売り上げを前倒しして計上するなどして、過去2年間に10億円余りの利益を水増しする不適切な会計処理をしていたことがわかりました。
三井不動産によりますと、子会社で東京・新宿区に本社がある三井不動産リフォームは、未完成の工事の売り上げを前倒しして計上したり、下請け業者などに支払う費用を翌年度に先送りしたりする不適切な会計処理をしていたということです。不適切な会計処理は、平成26年度と27年度の2年間行われ、水増しした営業利益はおよそ10億3000万円に上るということで、今後、2年間の決算の利益を下方修正するということです。
会社によりますと、ことし3月に内部告発があり社内調査を進めた結果、不適切な会計処理が明らかになったということで、すでに会計処理に関わった役員らを処分したということです。三井不動産をめぐっては去年7月、グループ会社の住宅メーカー、三井ホームでも利益を水増しする不適切な会計処理が明らかになっています。三井不動産は「事態を重く受け止めグループ全体で法令順守を一層徹底してまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB