静岡市にある会社が腸の働きを整える「トクホ=特定保健用食品」として製造・販売した粉末状のお茶に、基準の量の食物繊維が含まれていなかったことがわかり、消費者庁が商品名を公表するとともにメーカーも自主回収を始めました。
自主回収されているのは、静岡市にある茶の販売会社「佐藤園」が製造し、腸を整え便通を改善するとして「トクホ」の認可を受けた粉末状のお茶で、佐藤園が「緑の促茶」の商品名で、大正製薬が「ドゥファイバー」の商品名で販売しています。
去年、トクホの認可を受けた商品の中で、届け出どおりに成分が含まれていなかった問題が明らかになり、消費者庁がほかのトクホについても調べたところ、これらの2つの商品に含まれる食物繊維が基準を満たしていないことがわかったということです。
ただ、基準の8割以上の量は含まれているということで、消費者庁は、今後改善されれば認可は取り消さない方針です。
佐藤園と大正製薬では、17日から商品の自主回収を始めており、NHKの取材に対し、佐藤園と大正製薬は「多大なご迷惑をおかけし、心よりおわびします。品質管理体制を一層強化し、再発防止に万全を期したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB