日本酒の出来を競う全国新酒鑑評会の結果が発表され、特に優れた「金賞」を受賞した酒の数は、福島県が22と、5年連続で全国で最も多くなりました。
鑑評会は、全国の酒造会社で作られた新酒の品質を競うため、毎年、この時期に行われていて、特に優れたものには「金賞」が贈られます。
ことしは全国から860点が出品され、鑑評会を開いた酒類総合研究所のホームページで18日午前10時に結果が発表されると、県の担当者が手分けして金賞の数を数えました。
その結果、都道府県別の金賞の数は、福島県が22点と最も多く、次いで宮城県が20点、秋田県が16点で、福島県が5年連続で日本一となりました。
集計を終えた職員を前に、県観光交流局の橋本明良局長は「この快挙は福島県の誇りだ。酒どころ福島の魅力を国内外に力強く発信し、原発事故の風評払拭(ふっしょく)につなげていこう」と述べました。
福島県によりますと、金賞受賞数の連続1位は、昭和58年から62年にかけての広島県の5年連続が最多だということで、ことしの結果で福島県は30年ぶりに広島県の記録に並びました。
福島県の日本酒は、原発事故の風評被害の払拭に取り組む県の復興と魅力をPRする特産品になっていて、今後、さらに注目が集まることが期待されます。
-- NHK NEWS WEB